日本キリスト教会 信仰告白
我らが主と崇むる神の独子(ひとりご)イエス・キリストは、真(まこと)の神にして真の人、永遠なる神の経綸に従ひ、人となりて人類の罪のため十字架にかかり、全き犠牲(いけにえ)をささげて贖ひを成就し、復活して永遠の生命(いのち)の保証をあたへ、救いの完うせらるる日まで我らのために執成し給ふ。おほよそ神の選びを受け、この救いの御業(みわざ)を信ずる者は、キリストに在りて義と認められ、功(いさお)なくして罪の赦しを得、神の子とせらる。また父とともに崇められ礼拝せらるる聖霊は、信ずる者を聖化し、御意(みこころ)を行はしむ。この三位一体なる神の恩恵によるにあらざれば、罪に死にたる人、神の国に入る(いる)ことを得ず。新旧約聖書は神の言(ことば)にして、そのうちに語り給ふ聖霊は、主イエス・キリストを顕示し、信仰と生活との誤りなき審判者なり。教会はキリストの体、神に召されたる世々の聖徒の交わりにして、主の委託により正しく御言を宣べ伝え、聖礼典を行ひ、信徒を訓練し、終りの日に備へつつ主の来たり給ふを待ち望む。いにしえの教会は聖書に拠りて左の告白文を作れり。我らもまた使徒的信仰の伝統に従ひ、讃美と感謝とを以てこれを告白す。
日本キリスト教会 使徒信条
我は、天地の創造主(つくりぬし)、全能の父なる神を信ず。我は、その独子、我らの主イエス・キリストを信ず。主は、聖霊によりてみごもられ、処女(おとめ)マリヤより生れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦難(くるしみ)を受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府(よみ)にくだり、三日目に死者のうちより復活し、天にのぼりて全能の父なる神の右に坐し給ふ、かしこより来りて、生ける者と死にたる者とを審き給はん。我は、聖霊を信ず、聖なる公同の教会、聖徒の交り、罪の赦し、体の復活、永遠の生命を信ず。アーメン。
日本キリスト教会信仰の告白(口語文)
(2006年10月第56回大会において採択) (2007年10月第57回大会において制定)
わたしたちが主とあがめる神のひとり子イエス・キリストは、真の神であり真の人です。主は、神の永遠の計画にしたがい、人となって、人類の罪のため十字架にかかり、完全な犠牲をささげて、贖いをなしとげ、復活して永遠のいのちの保証を与え、救いの完成される日までわたしたちのために執り成してくださいます。
神に選ばれてこの救いの御業を信じる人はみな、キリストにあって義と認められ、功績なしに罪を赦され、神の子とされます。また、父と子とともにあがめられ礼拝される聖霊は、信じる人を聖化し、御心を行わせてくださいます。この三位一体なる神の恵みによらなければ、人は罪のうちに死んでいて、神の国に入ることはできません。
旧・新約聖書は神の言であり、そのなかで語っておられる聖霊は、主イエス・キリストを顕らかに示し、信仰と生活との誤りのない審判者です。
教会はキリストのからだ、神に召された世々の聖徒の交わりであって、主の委託により正しく御言を宣べ伝え、聖礼典を行い、信徒を訓練し、終わりの日に備えつつ、主が来られるのを待ち望みます。
古代の教会は、聖書によって次のように信仰を告白しました。わたしたちもまた、使徒的信仰の伝統にしたがい、讃美と感謝とをもってこれを共に告白します。
日本キリスト教会 使徒信条(口語文)
わたしは、天地の造り主、全能の父なる神を信じます。わたしは、そのひとり子、わたしたちの主、イエス・キリストを信じます。主は聖霊によってやどり、処女マリアから生まれ、ポンティオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、陰府にくだり、三日目に死者のうちから復活し、天に昇って、全能の父なる神の右に座しておられます。そこから来て、生きている者と死んでいる者とを審かれます。わたしは、聖霊を信じます。聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、からだの復活、永遠のいのちを信じます。アーメン
―主の祈り―
天に在(ましま)す我らの父よ、
願(ねが)わくは 御名(みな)を崇(あが)めさせたまえ。
御国(みくに)を来たらせたまえ。
御心(みこころ)の天になるごとく 地にもなさせたまえ。
我らの日用(にちよう)の糧(かて)を、今日(きょう)も与えたまえ。
我らに罪をおかす者を 我らが赦(ゆる)すごとく、
我らの罪をも赦(ゆる)したまえ。
我らを試(こころ)みにあわせず、悪より救い出したまえ。
国と力と栄えとは 限りなく汝(なんじ)のものなればなり。
アーメン。
<牧師プロフィール>
住谷 眞(すみたに まこと)
1957年 高松に生まれる
1980年 東京大学法学部卒業
1984年 東京神学大学大学院博士課程前期課程修了
2017年 日本キリスト教会茅ヶ崎東教会牧師就任

◆日本キリスト教会茅ヶ崎東教会牧師
◆新約学者(日本新約学会会員)
◆歌人(「現代短歌ナイル」代表、現代歌人協会会員)
◆神曲愛好家
◆訳書
・ラインホルト・ゼーベルク『教理史要綱』(教文館、1991年)
・ハンス‐ヨーゼフ・クラウク『EKK新約聖書註解XXIII/1 ヨハネの第一の手紙』(教文館2008年)
・T. W.ウォーカー『現代聖書註解スタディ版 ルカによる福音書』(日本キリスト教団出版局2009年)。
◆著書
・『烈しく攻める者がこれを奪う II 』(一麦出版社2023年)

・『神曲つれづれ』(一麦出版社2020年)

・『遁世はベンツのやうに』(角川書店2019年)

・『暗い森を抜けて−神曲ものがたり』(新教出版社2015年)

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